インプラントによる上顎洞炎

インプラント治療後に起こり得る「上顎洞炎(副鼻腔炎)」について分かりやすく解説します。原因や治療法のほか、インプラント治療を受ける前に知っておきたい注意点もまとめました。

上顎洞炎(副鼻腔炎)とは

鼻には全部で4つの副鼻腔が存在し、そのなかで最も大きい副鼻腔を「上顎洞」といいます。副鼻腔の存在する理由は未だ解明されていませんが、脳の発達により重たくなった頭を軽くするという説が濃厚です。

上顎洞炎は、何らかの原因によって上顎洞に細菌が入り、炎症を起こした状態を指します。

上顎洞は鼻腔の左右どちらにもあり、両方に炎症が起きた場合は鼻が原因である「鼻性上顎洞炎」、左右のどちらか一方のみの場合は歯が原因である「歯性上顎洞炎」だと言われています。

上顎洞炎の原因と症状

鼻性上顎洞炎の原因

主な原因は、風邪やインフルエンザといった細菌やウイルス、アレルギー性鼻炎などが挙げられます。風邪やインフルエンザによって鼻に起きた炎症が副鼻腔に到達すると、上顎洞炎に悪化します。

歯性上顎洞炎の原因

歯性上顎洞炎の原因は、虫歯や歯周病が挙げられます。虫歯が進み、歯の神経が腐食すると、歯根の先に膿が溜まり始めます。また歯周病の場合は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットから歯周病菌が浸入し、少しずつ歯を支える骨を溶かされ、膿が溜まってしまうのです。

上顎の奥歯はもともと骨が薄く、虫歯や歯周病により膿が溜まると、ただでさえ薄い骨がさらに薄くなってしまいます。そのままにしておくことで虫歯や歯周病による炎症が上顎洞に到達し、上顎洞炎を引き起こすのです。

また、虫歯や歯周病に侵された歯を抜歯すると、口と上顎洞が繋がってしまう「口腔上顎洞瘻」を形成することがあります。また、上顎洞炎が3か月以上続くと蓄膿症(慢性副鼻腔炎)と呼ばれるようになり、治療が難しくなるため注意が必要です。

インプラント治療による発症リスク

インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋入して上から人工歯を被せる治療です。手術では、インプラント体を埋め込む骨の厚みがポイントとなります。

インプラント体を埋め込む骨は「歯槽骨」と呼ばれており、天然歯を失くなると、徐々に薄くなってきてしまいます。上顎洞底との厚みも減るため、インプラント体が上顎洞に突き抜けてしまったり…といったトラブルが生じる可能性もあります。

インプラントが上顎洞内に突き抜けたり、インプラント体が上顎洞内に落ちたりすると、上顎洞炎を起こしてしまいます。また、治療時に上顎洞の粘膜を傷付けてしまうだけでも、傷口から細菌が入り込み、上顎洞炎を引き起こす可能性があります。

上顎洞炎の方がインプラント治療を受ける際の注意点

上顎洞炎の治療歴がある場合は医師に伝える

これまでに上顎洞炎や副鼻腔炎の治療を受けたことがある場合、顎骨の量が不足している可能性があり、骨の厚みを増加させる「サイナスリフト」が受けられないケースがあります。あらかじめ医師に上顎洞炎の治療歴があることを伝えて、きちんと相談しましょう。

納得したうえで治療を始めること

インプラント体を埋入する際、人為的なミスにより上顎洞に細菌やウイルスが浸入し、上顎洞炎が生じる可能性があります。治療中に上顎洞炎が起きると、インプラント治療そのものが失敗したり、治療期間が予定よりも長くなるケースも。

もちろん、もともと慢性副鼻腔炎や蓄膿症を患っている人は、その懸念がさらに大きくなります。治療を始める前にしっかりとカウンセリングを行い、治療に関するメリットとデメリットを聞き、納得したうえで治療を始めるのがベストです。

上顎洞炎の治療法

上顎洞炎の主な治療方法は、抗炎症剤や抗生物質の服用により炎症を抑えることです。症状が重い場合は痛み止めの麻酔を行い、歯根周辺の歯茎を切開して上顎洞内の膿を取り除き、生理食塩水などで洗浄を施します。

インプラントが上顎洞に落ちてしまっている時は、上顎洞の横に穴を開けてインプラントを取り出す手術が必要となります。インプラント歯周病になった場合も、手術によりインプラントを取り除かなければなりません。

単純に上顎洞が炎症を起こしており、その炎症が酷い場合には、耳鼻咽喉科にて上顎洞に針を刺して膿を抜き、洗浄して膿を洗い流す「上顎洞穿刺を」行います。

上顎洞炎が慢性副鼻腔炎へ進行すると、炎症を起こした部分の換気管を内視鏡で大きく開き、膿を出さなければなりません。

まとめ

上顎の奥歯の上部にある上顎洞は、虫歯や歯周病といった歯の疾患やインプラント治療による人為的ミスなどにより、上顎洞炎を引き起こします。

初期症状には頬周辺や歯茎の痛みがあり、悪化すると頭痛や発熱を伴うことも…。軽度の症状なら歯科医院で治療可能ですが、症状が悪化すると耳鼻咽喉科や口腔外科に通う必要があります。

インプラントを検討する際は、信頼できる医師・クリニックを選び、デメリットやリスクも把握したうえで治療に臨むことが大切です。

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埼玉県で「指導医」がいる歯科医院4院(2020年2月時点)を紹介。そのなかでも、継続的かつコンスタントに治療を行っていることが重視される日本口腔インプラント学会認定の専門医・指導医まで取得しているかがポイントです。資格に加えて、以下の項目についても調査しました。

  • 対応力…インプラント患者の8割が必要な骨をつくる手術に対応しているか。
  • 痛み対策…静脈内鎮静法を取り入れているか。
  • 正確性…フリーハンドではなく、手ブレの影響を受けない手術用ガイドを使っているか。


※日本口腔インプラント学会認定の資格有無

                                               
資格※ 対応力 痛み対策 正確性
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